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となりのマフィア

2011/02/25  カテゴリー/イタリア: おしゃべり

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前回ご紹介をした【毎日新聞の夕刊】に掲載されていた
【続編:イタリアマフィア事情】をUPします。

いざ確信に迫るその場面を!!ご覧下さいませ。
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◆マフィアの生まれ故郷で納税率がイタリアの中でも
最も低い貧因州【カラブリア州】⇒長靴の形をしたイタリア国土の
つま先にあたるところへ現地日本人特派員が訪ねたインタビューです。

 
 
現地日本人特派員の解説:
2008年12月28日の夕刻。
シチリアのエトナ山が見えるカラブリア州の町【ラッツァロ】で起こった事件。

暮れも押し迫った12月28日に・・・
マフィアは再びコリアンドロさんの店に金を催促しにやってきた。
前回の要求日から6日目だった給料日の次の日に1人でやってきた。

当日は、アポロキャップに黒いジャンパー姿と言うラフな格好だった。
そして・・・
席についても、この日は言葉も少なめでレストラン店長の答えを待っていた。

レストラン店長:
月末まで働いていても、色々と大変でお金の工面が出来なかったのです。

現地日本人特派員の解説:

レストランの店長フィリッポ・コリアンドロさん(41歳)がそう男に答えた。

マフィアの男:
ふ~ん。
きちんと払っている人達も居るよ。
1年・6ヶ月・8ヶ月?どれくらい待てと?
俺のいとこ達への心づけであって、難しいことはひとつもないんだよ。

現地日本人特派員の解説:

その日の男はなかなか引き下がらず。。。
時間がしだいに経ち緊迫した空気に包まれてきたようだ。

レストラン店長:
分かった。ちょっと待って下さい。
なんとか200ユーロ(約日本円22,000円)をここにかき集めました。
これ以上はもう無理です、勘弁して下さい。

マフィアの男:
そうか~。
じゃあ300ユーロにしな。
あんた少しは自分の身を削りなよ。

現地日本人特派員の解説:
コリアンドロさんが渋々の上乗せすると、
男は金を素早く奪い取ってふところにしまい上機嫌で帰っていったそうだ。

そして。。。
翌日12月29日は大騒ぎになったのです。

レストラン店長:
なんと?!
私からお金を奪いとったあの男の逮捕をTVのニュースが伝えていたんです。

現地日本人特派員の解説:
コリアンドロさんは奥さんにも相談できないまま
1人悩んで警察署へ連絡をし相談した結果だったのだが。

カラブリア州内の町【レッジョ】から特別班がやってきて
現場証拠によるものとして
レストラン店内に小型カメラと盗聴器をしかけてマフィアへの逮捕策をとった。

その仕掛けた隠しカメラが・・・
コリアンドロさんとマフィアの遣り取りをしっかり捕らえていたのだ。

TVニュースは、その模様を
繰り返し流していたのだ。

レストラン店長:
【レッジョ】から来た警察の特別班は、
わたしに、しばらく時間を置くと言う約束だったんですよ。
それなのに直ぐにやつを突き止め逮捕したのです。

あれでは僕が彼らを通報したのが明らかだ。
財務警察署は、
宣伝のためにカメラが捕らえた映像をTVに流す始末。
被害者である私の身の危険や安全などいっこうに考えていない。

翌日から、わたしは街を歩いても友人と思っていた住人たちみんなが
わたしから目をそらすようになってしまったんです。

そして、レストランにも影響が出てお客が店から遠のき
店は1年以上に渡ってひどい経営難に陥っているんです。

現地日本人特派員の解説:
逮捕された男は・・・
その後、『 恐喝罪6年半の禁錮刑 』が言い渡されたのだが、
獄中で虚血症と診断されて自宅軟禁となっているそうだ。

そんなコリアンドロさんは今も不安でならないそうだ。
何故なら?!
いつか報復されると思うからだ。

レストラン店長:
脚を撃たれた自分の父親を含めた先例はいくらでもあるんです。
7000人の町の住人の誰が「マフィア寄り」なのか?
誰がその関係者なのかも今もはっきりしていないです。

また、イタリア各地の反マフィア団体が客集めで支援はしてくれてはいるが
それもいつまで続く支援とも限らない。

現地日本人特派員の解説:
動画サイト「 Youtube 」で当時の映像が今も流れているらしい。
しかし。。。
そのアクセス数も最近では減っているそうだ。
事件に対する世間の記憶と興味が薄らできた証拠かも知れない。

最後に・・・
コリアンドロさんは不安な面持ちでつぶやいた。

レストラン店長:
たぶん、事件が世の中から完全に忘れられた時に
私は奴らに報復されてやられるだと思う。
(この記事は終わり。)


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◆◇◆ 「カフェ・ド・パリ:Cafe de Paris」 in Roma とマフィアの関係 ◆◇◆

フェデリコ・フェリーニ:Federico Fellini監督の映画
『甘い生活:LA DOLCE VITA』の舞台となったイタリア・ローマを代表する
観光地でもあるカフェ「カフェ・ド・パリ:Cafe de Paris」が
2009年7月22日にはイタリア検察当局に差し押さえられている。

「カフェ・ド・パリ:Cafe de Paris」は・・・
ローマの高級地区ベネト通り:Via Venetoに建っており
フェリーニ監督や米歌手・俳優の故フランク・シナトラなど
多くの映画関係者をはじめ、イタリア文化人にも愛され
利用されているところ。



当局によれば・・・
「カフェ・ド・パリ:Cafe de Paris」は
5500万ユーロ(約73億7500万円)の価値があって
現在、南部カラブリア州の犯罪組織「ヌドランゲタ:Ndrangheta」に属する
1グループが所有しているそうだ。
同グループは武器や麻薬の不正取引で稼いだ資金で
カフェを購入したらしいと言われている。

また捜索が続いていても、7月23日には営業再開が許可されていたという。

◎ Cafe de Paris公式サイト⇒ http://www.cafedeparisroma.eu/
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